犬を飼う際には、子犬のころから飼う場合と成犬になった犬を飼う場合の2種類があると思います。
子犬のころから飼う場合には小さいころからしつけをしていけるので問題はないと思いますが、問題なのは何らかの理由で成犬になった犬を飼うことになった場合です。
何が問題なのか、それはしつけのしっかりされていなかった場合です。
中には、「これから家族になるのだから家族にしつけなんて要らない」
と言う人も少なからずいることでしょう。
ですが、考えてみてください。
もし、そのまましつけをしていなかった犬が他人を噛みついてけがをさせてしまったとしましょう。
当然ながら保健所の指導が入ります。これだけならまだましです!
最悪の場合、今後二度と一緒に生活をすることができなくなる場合があります。
こうなってしまってはもうどうしようもありません。
ですが、最初に「家族にしつけなんて」と思っていた甘い考えが原因です。
成犬になってからでも出来るしつけ
もう成犬だから、老犬だからと言ってしつけをすることを諦めていませんか?
成犬だろうが、老犬だろうがしつけをするのに遅いも早いもありません!
なぜ、しつけが大切なのかは先ほどお話ししたのでわかってもらえると思います。
叱ることから褒めることへ
愛犬が何か失敗した時に叱ることはありますか?
ほとんどの方はこのパターンだと思います。
実は叱ることは逆効果
叱ったら治ると思いがちですが実際のところ叱ることによって犬はどんどん飼い主に対して不信感を抱くようになります。
もし、叱ったことにより治ったと思っているのでしたら大間違い!
犬があなたに対して主人と思わなくなっただけのことです。
自分の子供からあなたはもう親じゃないといわれているようなものです。
褒めるとどうなる?
犬は叱られるよりも、褒められる方が物覚えしやすくしつけをしやすくなります。
人間でも同じですよね?
怒られてばかりよりも、褒められた方がうれしくて次もがんぼろうという気持ちになりませんか?
犬もそれと同じです。
何かいいことをしたときに褒めてあげると、次も褒めてほしいから頑張ってくれます。
また、叱るということに対して犬は遊んでくれていると勘違いして余計にうるさく吠えたりしてかまってもらおうとすることがあります。
褒めるしつけにはどんなのがあるの?
先ほどから、叱るよりも褒めた方が効果的と言っていますが、その褒めるということにはどんな褒めかたがあるのでしょうか?
何でもかんでも褒めたらいいわけでもないので、その辺の区別が少し難しいところですがやっていくうちにどんな褒め方が効果的なのかわかってくるので飼い主も犬と一緒に成長していきましょう。
ここからは、褒めるということの例を少しあげていきます。
犬の欲求を満たす
吠える・かじる・壊すなどには十分な運動をさせてあげることで解消することができます。
犬には元々吠える・かじるなどの行動か本能的に備わっています。
ですので、それらに対し叱っても直すことにつなげることはなかなか難しいです。
そこで、解決策としてかじってよいものを与えたり、普段の運動量を増やしてあげることでストレスの軽減につながり余計な吠えや破壊行動を抑えることができます。
その際に
「いつもより吠えなくなって偉いね」
「最近物を壊さなくなって偉いね」
などと褒めてあげてください。犬はこれにより、今の行動が正しいと認識してくれるようになります。
問題行動を未然に防いであげる
これは、褒めるとは少し違ってしまいますが効果的には同じです。
未然に防いであげるとは、
・落ちているものを食べてしまう「拾い食い」
・自分の糞を食べてしまう「食糞」
これらを防いであげることです。
拾い食い
拾い食いが良く起こるのはお散歩中です。
お散歩中に道路に落ちている物を勝手に食べてしまうことを言います。
何かを食べてしまってから叱るのではなく、気が付いた時点で名前を呼んで注意をそらしたり、リードを止め犬が近づかないようにしてあげることで拾い食いをしてしまって叱ることがなくなり犬へのストレス、体調不良の未然防止になります。
食糞
食糞とは、犬が自分でした糞を自分で食べてします行動です。
よくペットショップなどで犬を見ていると見かけることが多いです。
これに関しては、言うまでもなく食べてしまう前に片づけてあげれば済むことです。
自分でした糞を自分で食べることなんてないだろうと、片づけないでいると犬は自分の糞でも興味を持ち食べてしまいます。
体にもあまりよくないので気がついたらすぐに片づけてあげましょう。
まとめ
犬をしつけする時は子犬・成犬・老犬問わず全てに言えることは「叱って直す」ではなく「褒めて伸ばす」と言うことです。
人間でも、犬でも叱られることは相手にとって恐怖心・不信感を抱く原因になってしまします。
一度恐怖心をつけてしまうとなかなか解けないのでかなり厄介です。
そうなってしまえば、しつけどころの話では無くなってしまいます。
そうならないためにも、やたらむやみに叱るのではなくしっかり褒めてあげるべきことは褒めてあげ、飼い主が改善できることはしっかり改善していきましょう。
最後にお願い
動物も生き物です。決して乱暴に扱ったりしないように最後までしっかり愛情込めて大切に育ててあげてください。