プードルの種類や歴史を皆さんご存知ですか?種類は知っていても歴史までは知らない方や、その逆の方もいると思います。なので、そんなプードルの種類や歴史をまとめてみました。
プードルの歴史
プードルの歴史は古く、元になっているのは東西ヨーロッパやロシアに分布していた犬が原型とされています。しかも、そのころのプードルは今現在のスタンダードプードルと同じかそれより少し大きい大型犬の分類になるそうです。(スタンダードプードルについては後ほど解説します)
泳ぎが得意なプードルは古くから鴨猟の回収犬として重宝されてきました。また、プードル独特の胸や顔の毛を残して刈り込むカットスタイルは泳ぐときに心臓や関節を保護したり、水の抵抗をなくすために生まれたカットスタイルとされています。
名前の由来
プードルという犬種名の由来は、ドイツ語からきています。ドイツ語で「水辺でビシャビシャ泳ぐ」という意味の「プデル」が由来とされています。
豆知識ですが、フランスでは「カニシャ」(鴨犬)と呼ばれています。
プードルの種類は大きさで分けられていた
プードルの種類は6種類ありますが、正式には現在4種類とされています。
・スタンダード
・ミディアム
・ミニチュア
・トイ
・(ティーカップ)
・(タイニー)
スタンダードプードル、トイプードルなどの呼び方は犬種名ではありません。どれも同じプードルという犬種になります。呼び方の違いは体の大きさで分類されています。
スタンダードプードル
スタンダードプードルはプードルの中では1番基本とされる大きさになります。体がプードルの中で1番大きく大型犬に分類されます。
元々、活発な犬で体も大きいので毎日1時間程度の運動は欠かせないものです。もちろん泳ぐのが得意で大好きな犬なので暑い夏場は水辺に連れて行ってあげるととても喜びます。
賢さや穏やかな性格のため、アメリカ、カナダなどでは盲導犬として活躍することもあります。
ミディアムプードル
ミディアムプードルはスタンダードより体が小さく「柴犬」と同じ中型犬に分類されます。ミディアムというこの大きさですが、認識され始めたのが2003年とまだまだ認識され始めてからは歴史の浅い種類になります。
また、ミディアムプードルにはまだまだ分かっていないことも多く国によってはこのサイズを認めないところもあります。
スタンダードと同様に毎日の適度な運動が必要となります。
ミニチュアプードル
ミニチュアプードルは体が小さく体重が5~8kgと小型犬に分類されます。日本ではあまり見かけることの少ないミニチュアですが、17世紀ごろにスタンダードプードルを改良して誕生しました。
他のプードル同様に賢く、運動神経が抜群なため海外ではトリュフを探す探知犬としての役割や災害救助犬、サーカスの一員として活躍をしとても人気なサイズになります。
また、小型犬ならではの神経質さをもってあり怖がりな一面もあります。子犬の時から育てる場合は噛み癖や吠え癖がつかないように育てることをお勧めします。
トイプードル
皆さん聞きなれしているトイプードルですが、体重が3~4kgと非常に軽く超小型犬と呼ばれています。プードルの中でも国内で最も人気のあるサイズでブリーディングもしやすく多くのブリーダーが存在します。
しかし、その一方お金目的でたくさん生産しようとするブリーダーも多くその結果疾患を持つプードルも多数いるため必ず信頼のあるブリーダー、ペットショップから購入することをお勧めします。
犬は体が小さくなるにつれ神経質さが増す傾向があるため、トイプードルは警戒心が強めで飼い始めの時は十分な注意が必要です。ただ、頭は賢いのできちんと教えてあげれば大抵のことはできるようになります。
ティーカッププードル
ティーカッププードルはアメリカでつくられたサイズになりJKCでは未だ非公式のサイズになります。体重は約2kgほどしかなく名前の通りティーカップに収まってしまうほど小さく、関節が弱い傾向にあり段差などに注意が必要です。
性格は、他のプードル同様怖がりで神経質な面もありますが、とても甘えん坊で飼い主に依存することが多く家にお留守番させている間などのメンタル面に気を配る必要があります。
タイニープードル
こちらもアメリカでつくられたサイズになり、日本のJKCでは非公認のサイズになります。体重は2~3kgとトイプードルよりやや小さめのサイズになります。
タイニープードルがなぜ日本ではまだ非公認なのかというと、サイズの安定がないためです。育ててるうちに平均よりはるかに大きく育つ個体が多いため日本ではまだ非公認とされています。飼うときはしっかりとした下調べが必要になります。
性格は、明るく賢いのですが神経質な部分が強いためティーカップ同様にメンタル面への配慮は欠かせません。
まとめ
普段何気なく犬種だと思い呼んでいたプードルですが、実際のところすべて同じ犬種で違っていたのは体の大きさだけでした。全体的に見ると6種類のサイズわけがされていますが、非公認のサイズが存在するため日本では公式的に4種類ということになります。
ただ、非公認だから飼うことができないわけではありません。
プードルは活発で賢く芸などもすぐに覚えてしまい、人にも懐きやすいのでペットを飼うことに悩んでいる方は候補の1つに入れておきたいですね。
最後にお願い
動物も生き物です。決して乱暴に扱うことなく最後まで責任を持ち愛情込めて育ててあげてください。